ジュベルックをポテンツァのNチップではなくポンピングチップで入れる理由
ポテンツァのポンピングチップ(CPチップ)は、高周波を入れながらジュベルックのような薬剤を真皮に直接注入するチップです。NチップとIチップは熱をどこにつくるかが違うチップで、薬剤を入れる機能はありません。ジュベルック(ポリ-D,L-乳酸、PDLLA)は粒子が大きく、N-25では少し弱いため、通常はCP-25で入れます。ただしポンピングチップの主な役割は薬剤を届けることなので、毛穴やハリも一緒に見たい場合は別のチップを併用します。
- PROFESSOR現) 高麗大学校安岩病院 外来教授
- ANATOMYエール大学 顔面解剖学課程 修了
- ANTI-AGINGハーバード ブリガム・アンド・ウィメンズ病院 抗老化課程 修了
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- 現) 高麗大学校安岩病院 外来教授
- 高麗大学校安岩病院 専攻医修練
- エール大学 顔面解剖学課程 修了
- ハーバード ブリガム・アンド・ウィメンズ病院 抗老化課程 修了
- 大韓美容成形レーザー学会 正会員
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ポテンツァを調べていると「ポンピングチップはスキンブースターと一緒にやるもの」という話をよく耳にされると思います。すると、スキンブースターとポンピングチップの組み合わせが良いらしいから、それだけ受ければいいのかと迷いやすくなります。
ポテンツァを受けたあと、その日に使ったチップは何だったのか、ジュベルックも一緒に入ったのかと尋ねてこられた方がいました。その日のチップはNチップのN-25でした。ジュベルックは通常ポンピングチップで入れ、N-25では少し弱いとお伝えしました。Nチップとポンピングチップは名前が似ているだけで、まったく別のチップです。

ポテンツァのポンピングチップとNチップの役割の違い
チップだけを見ると、どれも針が何本も付いた小さなカップ形で、外からは見分けにくいものです。違うのは針の中で起きることです。
Nチップは針全体が電極なので、高周波の熱が針の長さに沿って広く均一に広がります。毛穴・キメ・ハリを見るときに使います。Iチップは針先だけが電極なので、熱が先端の一点に集まり、ニキビと瘢痕に使います。
ポンピングチップ(CPチップ)は高周波を入れながら、同時に薬剤を真皮層に直接注入します。ジュベルックやリジュラン(PDRN)のようなスキンブースターをポテンツァで入れるときに使います。前の二つは熱をどこにつくるかが違い、ポンピングチップは薬剤をどこに置くかを受け持ちます。
| チップ | 役割 | 主な用途 |
|---|---|---|
| Nチップ(非絶縁) | 針全体で熱を広くつくる | 毛穴・キメ・ハリ・肝斑・赤み |
| Iチップ(絶縁) | 針先の一点に熱を集める | ニキビ・ニキビ跡の凹み |
| ポンピングチップ(CPチップ) | 高周波と同時に薬剤を真皮へ注入 | ジュベルック・リジュランなどのスキンブースター |
ジュベルックをNチップN-25で入れにくい理由
先ほどの方のように、Nチップの施術中にジュベルックも一緒に入ったと思われている場合があります。ジュベルックは粒子が大きく、ポンピングチップで入れる必要があります。Nチップは熱をつくるチップなので薬剤を押し込めず、N-25ではジュベルックを入れるには弱いのです。
針で皮膚に小さな通り道をつくり、その上に粒子状の薬剤を塗ったときにどれだけ入るかを調べた実験があります(Dermatol Surg 2025, PMID 40172072)。米マサチューセッツ総合病院の研究チームが、ヒトの腹部皮膚にレーザーと高周波マイクロニードルで通り道をつくり、PLLA粒子を塗りました。レーザーの通り道では最大80%で粒子が確認されましたが、高周波マイクロニードルの通り道では1.4%でしか確認されませんでした。
体から切り離した皮膚組織での実験で、ジュベルックではなく同じ乳酸系のPLLA粒子を使っています。それでも、針の通り道の上に粒子を塗る方法では入る量が少ないという結果は、ジュベルックをポンピングチップで入れる理由と同じ方向を指しています。
ポンピングチップで入れると手打ち注射と変わる点
ジュベルックを入れる方法はポンピングチップだけではなく、手で注射することもあります。手打ち注射では、針が入った場所ごとに薬剤が一か所に固まりやすくなります。
ポンピングチップでは、高周波を入れる針の先から薬剤も一緒に出て、真皮層に直接置かれます。通常の手打ち注射より痛みが少なく、薬剤が皮膚の中により均一に、細かく入ります。
ポンピングチップだけで毛穴とハリまで期待しにくい理由
スキンブースターとポンピングチップの組み合わせが良いと聞いて来られると、ポンピングチップひとつで毛穴とハリまで良くなると期待しがちです。ポンピングチップの主な役割は薬剤を届けることです。高周波で引き締める効果そのものを求めるなら、NチップかIチップも一緒に受ける必要があります。
毛穴と瘢痕が両方ある場合は、部位ごとにチップを分けます。毛穴が開いた部位はNチップ、瘢痕が集まった部位はIチップで進めます。顔全体を同じ設定で施術することはしません。
| いま望むこと | 使うチップ |
|---|---|
| ジュベルックでキメを整えたい | ポンピングチップCP-25 |
| ジュベルックと一緒に毛穴・ハリも見たい | ポンピングチップ + Nチップ |
| ニキビ跡の凹みがある部位がある | その部位はIチップ |

ジュベルックよりオリディアを先に考える場合
「どの製品を使っていますか」という質問をカウンセリングでよく受けます。その質問にすぐ製品名で答えず、どの部位をどのくらい変えたいかからお聞きします。繰り返し受けるつもりか、しこりができる心配がどの程度かも一緒に見ます。
頬の前や横がこけてボリュームがもっと必要なら、ジュベルックをポンピングチップで入れるよりPLLA系のオリディアのほうが有利なことが多いです。ジュベルックはPDLLA系で、自然なキメの改善が目的の場合や、しこりの負担が気になる場合に合いやすいです。しこりのリスクは比較的低いものの、ゼロではありません。
ジュベルックの結果が見える時期と回数
ジュベルックを受けて数日後に鏡を見ると、何も変わっていないと感じるかもしれません。入れた場所で自分の肌がゆっくりコラーゲンをつくる仕組みなので、多くは1〜3か月かけて変化が現れます。差し迫った予定の前に受けるのには向きません。
望む程度によって違いますが、3回ほど進めたときの満足度が高い傾向があります。ヒアルロン酸フィラーと違って溶かす方法がないので、最初の設計がより大切です。
毛穴の開いた15人に、マイクロニードリングと一緒にジュベルックを3週間間隔で3回入れた国内の症例研究があります(Plast Reconstr Surg Glob Open 2025, PMID 40469551)。毛穴スコアは平均6から12週後に3へ下がり、22週まで保たれました。一部に赤みとむくみが出ましたが、48時間以内に引きました。対照群のない15人の症例研究で、ポテンツァのポンピングチップではなく通常のマイクロニードリングと一緒に入れています。
この研究も3回をひとまとまりとして、12週後に効果を測っています。1回受けてすぐ変わることを期待すると、がっかりされるかもしれません。ダウンタイムの目安としては、この研究の赤みとむくみが48時間以内に引いた点が参考になりますが、回数と結果が出るまでの1〜3か月は別に見込んでおく必要があります。
よくある質問
Qポテンツァのポンピングチップと通常のチップは何が違いますか?
ポンピングチップ(CPチップ)は高周波を入れながら薬剤を真皮に注入します。NチップとIチップは熱をつくるチップで、薬剤を入れる機能はありません。
QジュベルックをNチップで入れてはいけませんか?
ジュベルックは粒子が大きく、N-25では弱いです。通常はポンピングチップCP-25で入れます。
Qポンピングチップだけで毛穴は良くなりますか?
ポンピングチップの主な役割は薬剤を届けることです。毛穴やハリも一緒に見たいなら、Nチップを併用するほうが合っています。
Qポンピングチップは手打ち注射より痛くないですか?
通常の手打ち注射より痛みが少ない傾向があり、薬剤が皮膚の中により均一に、細かく入ります。
Qジュベルックの効果はいつから見えますか?
多くは1〜3か月かけてゆっくり現れます。3回ほど進めたときの満足度が高い傾向があります。
Q頬がこけているのですが、ジュベルックのポンピングチップで埋められますか?
頬の前や横がこけてボリュームがもっと必要なら、PLLA系のオリディアのほうが有利なことが多いです。ジュベルックはキメの改善に合いやすいです。

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