ニキビと瘢痕、どちらから治療するか
「圧出しても数日でまた出る」「跡と陥凹はなぜ消えないのか」。検索すると相反する話が並びます。ニキビ治療は二段階に分けて見る必要があります。今出ているものと、残っているもの。接近も順序も違います。
最初は炎症、あとから跡が見えます
ニキビで来られる方は最初、赤い炎症が最も気になります。ところが炎症が減ると、それまで目立たなかった赤い跡と陥凹した瘢痕が見えてきます。
ですから一つの方法で終わりにするのは難しいです。今どちらがより問題かによって始点が変わります。
圧出する病変とそうでない病変は違います
圧出できる面皰は整理したほうがよいです。ただ赤く硬く盛り上がった病変は皮膚の内側で炎症が進行中の可能性があります。
こうした部位を無理に押すと炎症が深くなったり赤い跡と陥凹が残ります。そのため治療に先立ち、圧出が必要な病変と先に炎症を鎮めるべき病変を区別します。
圧出だけでは防げません
圧出しても皮脂は分泌され続け、毛穴の入口には再び角質が積もります。圧出の繰り返しだけでは新しいニキビの発生を防ぎにくいです。
皮脂の分泌が多い、同じ部位で病変が繰り返す場合は外用薬や内服薬を併用することもあります。
ニキビが残す痕は三つです
表面の色を均一にしても内側の構造がそのままなら表面の凹凸は残ります。跡と陥凹は別の問題で接近も違います。
陥凹した瘢痕を分けて治療する理由
陥凹した瘢痕には真皮層に再生刺激を与える治療が必要です。微細針で瘢痕のある真皮層にエネルギーを伝え、回復の過程でコラーゲン生成を促す方式です。
瘢痕の深さと形、部位ごとの皮膚の厚みによってチップと深さ、エネルギーの強さが変わります。一度に強く刺激するより、肌が回復できる範囲で分けて与えるほうが結果が良いです。
では何から
- 今も面皰と赤く痛いニキビが繰り返すなら炎症を扱うほうが先です
- 新しいニキビはほとんどなく陥凹と凹凸のほうが気になるなら瘢痕へ進みます
- 二つが一緒にあるなら進行中の炎症を先に安定させるのが一般的な順序です
外から見える様子だけで決めるのは難しいです。今出ている病変が圧出できる面皰か内側で進行中の炎症か、残った痕が色素か実際の陥凹かをまず区別する必要があります。
よくある質問
ニキビが出ている状態で瘢痕治療はできますか。
新しい炎症が出続ける状態で瘢痕を治療すると、治療した場所の横にまた別の跡ができます。炎症を先に安定させるほうが結果的に早いです。
跡は自然に消えますか。
赤い跡は時間とともに薄くなる場合が多いです。ただ茶色に移った色素沈着や実際に陥凹した瘢痕は自然には戻りにくいです。
圧出は必要ですか。
圧出が必要な病変があれば整理したほうがよいです。ただ圧出だけでは新生を防ぎにくく、皮脂と角質の管理が一緒に必要です。
瘢痕治療は何回必要ですか。
瘢痕の深さと範囲、回復の速さによります。分けて進めるほうが肌の負担が少ないです。

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