韓国の皮膚科の施術名が英語名と一致しない理由
韓国で使う施術名はほとんどが製品名で、英語圏で使う名前はほとんどが方式名です。ですから二つのリストは一対一で並びません。ウルセラとシュリンクは英語ではどちらも HIFU になり、水光注射は skin booster とも microinjection とも訳されます。私はカウンセリングで名前を合わせる前に、どの層に何を入れる施術なのかを先に確認します。名前が一致しても、深さと量が違えば結果は変わります。
先月、台北からいらっしゃった方が予約メモに skin booster とだけ書いてこられました。お会いして伺うと、受けたいのはリジュランで、昨年現地で受けたのは水光注射でした。一つの席で名前が三つ出てきて、三つとも別の施術でした。
海外から来られる方のカウンセリングでは、この食い違いがよく起こります。検索して見つけた名前をそのままおっしゃるのに、当院で使う言葉は別で、通訳を一度通すとまた別の言葉になります。名前を合わせるだけでカウンセリング時間の半分が過ぎることもあります。
名前の付け方が互いに違うことが原因です。韓国での呼び方はほとんどが製品名で、英語圏で使う名前はほとんどが方式名です。製品名は会社が決め、方式名は何をするかで決まりますから、二つのリストを並べると行がずれます。

患者さんが検索してきた名前と病院が使う名前の違い
カウンセリングはたいてい名前から始まります。雑誌で見たとウルセラをおっしゃったり、友人が受けたとシュリンクをおっしゃったりします。ところがこの二つを英語にすると同じ単語になります。同じ超音波の方式なので、英語圏ではどちらも HIFU にまとめられます。
逆方向もあります。英語で skin booster と書いてこられると、こちらは水光注射なのかリジュランなのかジュベルックなのかを改めて伺わなければなりません。英語名一つに韓国の製品がいくつもぶら下がっているからです。
ですから私は予約メモの名前をそのまま受け取らず、どこが気になってその名前を探されたのかを先に伺います。名前は変わりますが、お悩みは変わりません。
水光注射が skin booster だけに訳されない理由
水光注射を受けたいといらっしゃる方に何を期待されているか伺うと、答えが分かれます。化粧が浮かないようにしたい方と、顔がつやつや光ってほしい方です。二つ目の期待は名前から生まれた誤解です。
水光注射はヒアルロン酸を浅い真皮に何度も分けて入れる施術です。英語圏では成分と目的を強調して skin booster と呼び、入れ方を強調すると microinjection や mesotherapy という言葉を使います。中国語圏では水光针という名前がそのまま使われます。三つとも一つの施術を別の角度から呼んでいます。
問題は skin booster という言葉が成分も深さも決めない広い言葉だという点です。リジュランもスキンブースターにまとめられ、ジュベルックもスキンブースターにまとめられます。ですから英語名だけ書いてこられると、こちらは改めて伺うしかありません。
ウルセラとシュリンクが英語でどちらも HIFU と呼ばれる理由
この二つを並べてどちらが良いかと聞かれる方が多いです。ところが二つは同じ方式です。超音波を皮膚の下の一点に集めてそこだけを熱くし、その点が治っていく過程で組織が締まります。英語ではこの方式を HIFU と呼び、中国語圏では超声刀という言葉が同じ系列全体を指します。
ウルセラは米国で生まれた機器の名前なので、英語圏でも Ultherapy で通じます。一方シュリンクは韓国国内で広く使われている機器の名前なので、外に出ると通じません。帰国して現地の医師にシュリンクを受けたとおっしゃっても、たいてい伝わりません。
二つの機器を分けるのは名前ではなく、焦点の大きさ、選べる深さの幅、一度に使うショット数です。同じ系列の中でもこの三つが違えば結果が変わります。
インモードとポテンツァが同じ高周波なのに違う名前で呼ばれる理由
インモードを受けたけれど変化が分からなかった、というお話をときどき伺います。そのときどのチップを使ったか伺うと、ほとんどの方がご存じありません。インモードは会社の名前で、その下にいくつものチップがあります。FX は浅い層を、Forma は広い範囲を扱います。何を受けられたかによって期待できるものが違っていたわけです。
ポテンツァは同じ高周波を使いますが、伝え方が違います。針を皮膚に刺してから、その先端だけで高周波を出します。表面に触れずに狙った深さだけに熱を入れるためです。英語圏ではこの方式を RF microneedling と呼びます。インモードは RF、ポテンツァはRF microneedling と書き分けられます。
カウンセリングで私は機器の名前よりどの層を扱おうとしているのかを先にお話しします。毛穴が気になる方とフェイスラインが気になる方は、同じ病院に来られても見る層が違います。
リジュランとジュベルックを英語で書くときの言葉
リジュランを求めていらっしゃる方は、たいていキメが荒くなったとおっしゃいます。リジュランはサケの DNA から取り出したポリヌクレオチドを真皮に入れる施術なので、英語圏では成分をそのまま使って polynucleotide injection と書きます。PN や PDRN という略語も使います。
ジュベルックは別のまとまりです。入れた瞬間に形を作るのではなく、時間をかけてコラーゲンを作らせる材料なので、英語圏では collagen stimulator や biostimulator に分類します。スカルプトラやオリディアも同じ枠に入ります。
この区別がなぜ必要かはダウンタイムに表れます。浅い真皮に何度も分けて入れるほうは小さな跡が一日二日残り、皮下にひとかたまり入れるほうは腫れが数日続きます。日程が短い方にとっては、この違いのほうが名前より重要です。
トーニングが laser toning で通じない場合
トーニングを十回以上受けたという方がよくいらっしゃいます。ところがどのレーザーで受けたか伺うと覚えていらっしゃいません。トーニングは機器の名前ではなく低いエネルギーで何度も分けて照射する方式を指す言葉なので、その言葉だけでは何を受けられたのか分かりません。
英語圏の論文では laser toning という言葉をあまり使わず、low fluence 1064nm Nd:YAG のように波長とエネルギーを書きます。ピコトーニングは picosecond laser と書かれます。帰国後に記録をお見せになる可能性があるなら、この書き方のほうが通じます。
韓国名と英語名の対照表
カウンセリングの前に一度ご覧いただくと話が早くなります。右の欄が実際に行うことで、この欄が同じなら名前が違っても同じ系列だとお考えください。
| 韓国での呼び方 | 英語で探すとき | 実際に行うこと |
|---|---|---|
| 물광주사 水光注射 | skin booster · microinjection | ヒアルロン酸を浅い真皮に何度も分けて入れる |
| 스킨부스터 スキンブースター | skin booster | 注射で肌質を扱う施術をまとめて呼ぶ言葉 |
| 울쎄라 ウルセラ | HIFU · Ultherapy | 超音波を深い層の一点に集めて熱を出す |
| 슈링크 シュリンク | HIFU | 同じ超音波系列で、韓国国内で流通している機器 |
| 써마지 サーマクール | monopolar RF | 高周波で真皮を広く温める |
| 인모드 インモード | bipolar RF | 二つの電極の間の狭い範囲を温める |
| 포텐자 ポテンツァ | RF microneedling | 針を刺してからその先端だけで高周波を出す |
| 리쥬란 リジュラン | polynucleotide injection · PN · PDRN | サケの DNA から取り出した物質を真皮に入れる |
| 쥬베룩 ジュベルック · 올리디아 オリディア | collagen stimulator | 時間をかけてコラーゲンを作らせる |
| 토닝 トーニング | low fluence 1064nm laser | 低いエネルギーで何度も分けて照射する |
| IPL · 포토페이셜 フォトフェイシャル | IPL | 広い波長の光で色と赤みを一緒に扱う |
名前の代わりに聞いていただきたい三つのこと
名前をすべて覚える必要はありません。カウンセリングで三つ伺えばだいたい整理されます。一つ目はどの層を扱う施術なのか、二つ目は何回受ければおっしゃった程度になるのか、三つ目は他の方法ではなくこれを選んだ理由です。
三つ目の質問で答えが詰まったら、そのカウンセリングは見直したほうがよいです。機器はお悩みに合わせて選ぶもので、機器を先に決めてお悩みをそこに合わせると順序が逆になります。私はこの質問を受けたら、今日拝見した肌の何を根拠にその方向を選んだのかをお話しします。根拠を言葉にできなければ、私もその施術を選びません。
同じ名前でも別の施術になる分かれ目
同じウルセラを受けたという方同士でも、受けた中身が違います。ショット数が 100 なのか300 なのか、どの深さをどんな配分で混ぜたのか、フェイスラインだけなのか首まで下りたのかによって違います。領収書に書かれた名前は同じでも、中身は違います。
注射も同じです。水光注射一回とおっしゃっても 1cc を使った場合と 2.5cc を使った場合は違い、同じ量でも顔全体に分けて入れたのと頬に集めて入れたのとでは違います。ですから見積もりを比較していらっしゃる方には名前の横に数字を一緒にもらってきてくださいとお伝えします。ショット数、容量、部位の三つです。
名前だけで予約されたときに起こること
名前を決めていらっしゃったのに、診察してみると別のものが必要な場合があります。先日はウルセラを予約していらっしゃった方がいましたが、拝見したあとリフトアップの話はしませんでした。皮膚が薄く乾いて影が深く見えているほうで、熱を入れる施術ではその日いらっしゃった目的が解決しない状態でした。
こういう日、私は予約された施術をそのまま行いません。名前が合っていても状態が合わなければ、費用は使って変化は感じられないことになります。日程が一日しかないので今日何かは受けたいとおっしゃっても同じです。今日やらないことは損ではないとお伝えします。
期待を下げていただく場面もあります。一度で写真のように変わる施術は多くありません。リフトアップ系は二、三か月かけてゆっくり上がってきますし、コラーゲンを作らせる注射は一か月半が過ぎてようやく写真で比較できます。旅行の最終日に鏡を見て判断されると、たいていがっかりされます。

カウンセリング記録を英文でお渡しする理由
帰国されたあとに肌に何か起これば、現地の病院にかかることになります。このとき韓国の製品名だけをお持ちになっても説明が通じません。実際に現地の医師から、何を注入したのか問い合わせをいただいたことが何度もあります。
ですから海外からいらっしゃった方には施術が終わると成分の系統、容量またはショット数、部位、日付を英文で書いてお渡しします。ヒアルロン酸を入れたならどの層にどれだけ入れたかまで書きます。次に別の国で施術を受けられるとき、この紙一枚が重ね入れを防いでくれます。
よくあるご質問
予約するとき施術名を決めていかなければいけませんか。
決めていなくて大丈夫です。どこがいつから気になるのか、韓国に何日いらっしゃるのか、以前に受けた施術があるのかだけお書きいただければ、診察して決めます。名前を先に決めていらっしゃると、かえってその名前に合わせて話が進みやすくなります。
シュリンクとウルセラはどちらが良いですか。
同じ超音波系列なので良し悪しでは分けにくいです。焦点の大きさと選べる深さ、一度に使うショット数が違い、皮膚の厚みとたるみの程度によってどちらが合うかが変わります。
水光注射とリジュランは何が違いますか。
入れる成分が違います。水光注射はヒアルロン酸なので水分を抱える方向、リジュランはポリヌクレオチドなので組織が反応するよう促す方向です。どちらも英語では skin booster にまとめられますが、期待するものと施術間隔が違います。
英語名を書いて持ち帰れば現地の医師に伝わりますか。
製品名より方式と成分で書かれたほうが通じます。シュリンクの代わりに HIFU、トーニングの代わりに波長とエネルギー、リジュランの代わりに polynucleotide と書いておけば説明できます。
見積もりを比べるとき何を一緒に聞けばよいですか。
名前の横に数字をもらってください。エネルギー施術はショット数、注射施術は容量、そしてどの部位まで含まれるかです。この三つが抜けた見積もりは互いに比較できません。

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