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目の下のくぼみ、フィラーと再生注射のどちらが合うか

目の下は扱いの難しい部位です。皮膚が薄く血管が複雑に走っています。今年6月、ヒアルロン酸フィラーとポリヌクレオチドをこの部位で比較したレビューが載りました。結論はどちらが優れているかではなく二つが別の問題を担当するということでした。

ダーマコラム編集部 整理 · 2026-08-05
この記事は医師が書いたコラムではありません。編集部が下記の論文を読んで整理した記事です。原文はこの記事内のリンクから確認できます。医師が実名で書いた記事はコラムにあります。
Hyaluronic Acid Fillers Versus Polynucleotides for Under-Eye Rejuvenation
著者
Khan RS, Hafeez K
学術誌
Journal of Clinical Medicine 2026 Jun 26;15(13):4971
公開
オープンアクセス
三行まとめ
  1. 目の下でヒアルロン酸とポリヌクレオチドを比較したレビューです。
  2. くぼんだ空間を埋めるにはヒアルロン酸が、肌の質感と弾力にはポリヌクレオチドが上でした。
  3. どちらが良いかより、問題がボリューム不足なのか肌質の低下なのかを先に分けるのが順序です。

目の下という部位

著者らは目の周りを美容施術で最も難しい部位の一つに挙げています。理由は三つ。皮膚が薄いこと、血管が複雑に走ること、腫れや凹凸が出やすいことです。

ヒアルロン酸フィラーはくぼみを埋めるうえで依然として基準となる方法です。ただし二つの限界が指摘されます。肌そのものの質は変えられないこと、そしてこの部位特有の副作用があることです。

目の下にフィラーを入れると青っぽく透けて見えることがあります。チンダル現象と呼び、皮膚が薄いために光が散乱して起こります。頬骨部の腫れも報告されます。こうした理由から再生系に関心が移った、というのがこのレビューの出発点です。

ポリヌクレオチドとは

サーモンなどから得たDNA断片を精製した成分です。PDRNとも呼びます。くぼみを物理的に埋めるのではなく肌が自ら回復するのを助ける方式です。

レビューが整理した作用は三つ。真皮のリモデリング、血管新生、炎症の抑制です。

役割の違い

得意なこと不得意なこと
ヒアルロン酸フィラーくぼみを埋めて形を作ること肌質や弾力そのものは変えられない。透けと腫れのリスク
ポリヌクレオチド弾力・水分・小じわなど肌の状態の改善。安全性は良好くぼんだ空間を埋める力はフィラーに及ばない

ボリューム不足か、肌質の低下か

このレビューの実用的な価値はここにあります。「目の下がくぼんだ」という言葉には別の二つが混ざっています。

一つは実際にボリュームが足りず影ができる場合です。こちらは埋めるのが合っています。

もう一つは皮膚が薄くなり質感が粗くなって暗く見える場合です。こちらは埋めても解決しません。むしろ薄い皮膚にフィラーを入れると先に述べた透けが起こりやすくなります。

よくある質問

どちらを選べばよいですか。

問題がボリューム不足か肌質の低下かによります。実際のくぼみによる影ならフィラー、薄く粗い肌による暗さなら埋めても改善しません。

目の下フィラー後の青っぽさは何ですか。

チンダル現象です。薄い皮膚の下のフィラーで光が散乱します。レビューがこの部位を難しいとする理由の一つです。

併用できますか。

レビューは二つを競合ではなく別の問題を担当するものとして整理しています。原因を分けたうえで併せて検討されることが多いです。

この記事は一般的な医学情報の整理であり、診療に代わるものではありません。数値は論文に掲載されたとおりで、今後の研究により解釈が変わることがあります。