ハイフの持続期間を一つの数字で言いにくい理由
クールソニックの持続期間を一つの数字で決めるより、時間とともにリフティングの効果がどのように変わっていくかを分けて見るほうが正確です。施術の初期は熱で組織が収縮し、比較的早く引き上がる変化が出ます。そのあとは組織の回復とコラーゲンリモデリングによる変化が続きます。私が考える現実的な持続期間はおよそ4〜6か月で、この期間を一つの管理サイクルと見ていただければと思います。必ず1年という説明も、2か月ごとに繰り返すという説明も、片側だけを見たものです。
クールソニックの相談では、持続期間について聞かれることが多いです。ところが調べてみると、あるところでは2〜3か月ほど、あるところでは6か月ほどと言います。1年もつという説明まであります。いったい何が正しいのでしょうか。
個人的には、クールソニックの持続期間を一つの数字で決めてしまうより、施術後に時間が経つにつれてリフティング効果がどのように変化していくかを分けて見るほうが、はるかに正確だと思っています。

同じ施術なのに持続期間の説明が分かれる理由
クールソニックはHIFU、つまり高密度焦点式超音波を使うリフティング機器です。皮膚の中の特定の深さに超音波エネルギーを集中させて熱凝固点をつくり、その過程で組織の収縮と、その後のコラーゲンリモデリングを誘導する方式です。
ここで大事なのは、施術後に出るリフティング効果のすべてが同じ原理で保たれるわけではないという点です。初期に感じる引き上がりと、数か月後に残っている変化は、つくられ方が違います。持続期間の説明が分かれるのは、二つのうちどちらを基準に数えたかの違いであることが多いです。
最初の2〜3か月に出る変化
施術の初期は熱で組織が収縮し、比較的早く引き上がる感覚やフェイスラインの変化を感じられます。ただ、この初期の変化がそのまま永久に続くわけではありません。時間が経つと組織は回復の過程をたどり、初期の熱による収縮効果は次第に減っていきます。
代表的なHIFU機器であるウルセラのリフティングを数多く行ってきた立場から個人的に感じるのは、最初に出る目に見える引き上がりだけを見ると、およそ2〜3か月ほどの間は変化が大きく、そのあとは効果が次第に自然になっていく場合が多いということです。

時点別に追跡した研究が見せる形
自分の経験だけで申し上げるのは慎重になるので、超音波の画像を見ながら照射する方式のHIFUを時点別に追跡した研究もあわせて見ます。アジア人25名の顔と首に800ラインを照射し、0日・90日・180日に三次元画像で測定した前向き研究があります。
90日には顎下が平均26.44mm²上がり、統計的に意味のある差として出ました(p=0.0217)。眉も平均0.47mm上がっています(p=0.0165)。ところが180日には顎下が13.76mm²に減り、このときは統計的な意味を確認できませんでした(p=0.243)。眉は開始時点より0.12mm低くなっていました。この研究は結論で、初回施術の3か月後に追加施術を検討できると書いています。
HIFUの施術満足度を扱った論文11編をまとめたレビューも、同じ形を見せます。30日と90日には半数ほどがかなり良くなったと答え、360日にはほとんどが施術前の状態に戻ったと整理しています。16編をまとめた系統的レビューでも、評価が集まる時点は90日でした。
一つ置いておきたいことがあります。上の研究はいずれも超音波画像型の機器で行われたもので、クールソニックを対象にした研究ではありません。機器が違えば焦点の大きさや照射の仕方が違うので、数字をそのまま移すことはできません。時間とともに効果がどんな形で変わっていくかを見る用途にだけ参考にします。
| 研究 | 設計 | 何を見せているか |
|---|---|---|
| Dermatol Surg 2017(PMID 28945618) | アジア人25名の前向き研究・800ライン・3D画像 | 90日に顎下のリフトが有意、180日には有意性を確認できず |
| J Cosmet Dermatol 2023(PMID 37128835) | ナラティブレビュー11編 | 30日・90日に半数ほどが改善、360日にはほとんどが施術前の水準 |
| IJERPH 2023(PMID 36674277) | 系統的レビュー16編・90日評価337名を集計 | 眉0.47〜1.7mm、顎下26〜45mm²の範囲で報告 |
| Lasers Med Sci 2026(PMID 41986762) | 中国人20名の前向き研究・6か月追跡 | 単回セッションで6か月の追跡を終えた事例 |
3か月を過ぎると効果が消えるわけではありません
だからといって、3か月を過ぎると施術の効果がすべて消えるという意味ではありません。むしろそのあとは、熱凝固点に対する組織の回復過程とともに、コラーゲンリモデリングによる変化が大きな部分を占めるようになります。
もちろんコラーゲンリモデリングがちょうど3か月目から急に始まるわけではありません。施術後の組織の回復は比較的早い時期から始まり、数週から数か月にわたって進みます。ただ、時間が経つにつれて、初期の即時的な収縮より、この組織の再生とリモデリングによる変化のほうが相対的に重くなっていくということです。
ですから私は、クールソニックの効果を単に「何か月もちます」と説明するより、初期の速いタイトニング効果と、そのあと数か月にわたって進むコラーゲンリモデリングの効果をあわせて考える必要があると思っています。
短い周期で繰り返す管理と、長い呼吸で見る管理
そして、ここが持続期間を話すときに大事な地点です。HIFUの中には、比較的短い間隔で繰り返す管理の考え方で使われることが多い機器があります。施術後すぐに顔が引き上がる感覚は得られますが、時間とともに初期の変化が減るため、1〜2か月または数か月単位で繰り返し受けることも多いです。
一方でクールソニックは、短い期間に出る即時的なタイトニングだけを期待する施術と見るより、一度の施術のあとも数か月にわたって組織の変化とコラーゲンリモデリングを期待できるHIFUである点に違いがあると思っています。
もちろん、すべての機器を一つにまとめて持続期間を比べることはできません。使う機器とエネルギー、ショット数、施術の深さがすべて違うからです。
私が考える現実的な持続期間
私が考える現実的なクールソニックの持続期間はおよそ4〜6か月です。最初の2〜3か月は熱による組織収縮と回復の過程が重なってフェイスラインやハリの変化を感じ、そのあともコラーゲンリモデリングによる変化が続いてリフティング効果を保っていきます。
ですから「クールソニックは2か月周期で繰り返さなければならない」という説明には、少し物足りないところがあります。初期の目に見えるタイトニングだけを基準にすればそう感じることもありますが、HIFUの効果を初期の引き上がりだけで評価することはできないからです。
反対に「一度受ければ必ず1年もつ」という説明も、すべての方に当てはめるには慎重になる表現だと思います。皮膚は施術を受けたあとも老化し続けます。体重の変化や脂肪の変化もあり得ますし、たるみの進む速さも人によって違います。ですから6か月以上満足できる状態が続く方もいますが、すべての方に同じ1年という持続期間を申し上げることは難しいです。
そこで私は、クールソニックの持続期間を説明するときにだいたい4〜6か月ほどを一つの管理サイクルと考えていただければと申し上げるのが、いちばん現実的だと思っています。
次の時点を決めるときに私が見るもの
一度受けられたあと、2〜3か月ほど経ってどう落ち着いたかを見てから間隔を決めるほうです。たるみが始まった層が違い、初回の反応も人によって違うので、同じ4〜6か月でも、どの時点でいらっしゃるのがよいかが変わるからです。
戻る速さは顔の中でも均一ではありません。顎の下のように影になる場所は、同じ程度戻っても先に目につきますし、頬の真ん中は遅れて見えてきます。ですから左右に同じショットをもう一度入れるのではなく、どの面が先に戻ったかを見て決めます。
反対に間隔を延ばす場合もあります。たるみよりも頬の脂肪が減ったことのほうが大きな原因である方にHIFUを頻繁に入れると、顔がさらにやつれて見えることがあります。この場合は周期を前に詰めず、ボリュームのほうを先に見ます。
持続期間は機器についた数字ではなく、今の顔がどこまで戻ったかで決まります。相談で前回の施術時点と今の状態をあわせて見て、次の時点を決めていただければと思います。

よくあるご質問
クールソニックの持続期間は何か月ですか。
一つの数字でお答えするのは難しいです。初期の熱による組織収縮は2〜3か月の間に変化が大きく、そのあとは次第に自然になります。続いてコラーゲンリモデリングによる変化が重なります。二つをあわせて考えると、だいたい4〜6か月ほどを一つの管理サイクルと見ていただければと思います。
2か月ごとに繰り返し受けなければなりませんか。
初期の目に見えるタイトニングだけを基準にすればそう感じられるかもしれませんが、HIFUの効果を初期の引き上がりだけで評価するのは難しいです。同じ場所に続けて入れると回復が重なり、何によって良くなったのかも見分けにくくなります。
一度受ければ1年もちますか。
すべての方に当てはめるには慎重になる説明です。施術のあとも老化は続きますし、体重や脂肪の変化、たるみの進む速さも人によって違います。超音波画像型のHIFUを追跡したレビューでは、360日の時点でほとんどが施術前の状態に戻ったと整理しています。
3か月を過ぎると効果はなくなりますか。
いいえ。初期の収縮効果は減りますが、その頃からは組織の回復とコラーゲンリモデリングによる変化のほうが大きな部分を占めます。リモデリングが3か月目に急に始まるわけでもなく、早い時期から数週〜数か月にわたって進みます。
次の施術日を先に決めておけばよいですか。
私は施術の日に次の日程を決めておきません。2〜3か月ほど経ってどう落ち着いたかを見て、そのときに間隔を決めます。たるみが始まった層と初回の反応が人によって違うからです。
頬の脂肪が少ないほうですが、周期を前に詰めてもよいですか。
おすすめしません。たるみよりも減ったことのほうが大きな原因のとき、HIFUを頻繁に入れると顔がさらにやつれて見えることがあります。この場合は間隔を延ばし、ボリュームのほうを先に見ます。

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