深部頬のたるみに高周波だけでは足りない理由
頬のたるみを、皮膚が伸びた問題としてだけ見るのは難しいです。深い頬の脂肪が下に降り、それを支えていた靭帯がゆるみながら、顔の輪郭も一緒に崩れます。高周波は真皮と皮下脂肪層を引き締めるのに強いのですが、より深い層まで十分に熱を伝えるのは難しいです。超音波はその深い層を直接狙います。ですから層を分けて近づくほうが、一つの機器の出力を上げるより安定します。
「痩せたわけでもないのに顔が重く見える」とおっしゃる方がいます。一緒に鏡を見ると、頬の真ん中がへこんでいて、その下のほうに重さが寄っています。頬の肉が増えたのではなく、位置が変わった場合です。
こうした顔に皮膚だけを引き締める施術をすると、表面は整っても輪郭はそのまま残ります。何がどの層で降りてきたのかを先に分ける必要がある理由です。
深い頬の脂肪が減り、下に移動する変化
顔の脂肪は一つのかたまりではなく、いくつかの区画に分かれています。年を重ねるとすべての区画が同じ速さで変わるわけではなく、薄くなる場所もあれば、かえって厚くなる場所もあります。
アジア人女性60名のCT画像を年代別に分けて見た研究があります(J Plast Reconstr Aesthet Surg 2019, PMID 31248828)。頬の脂肪の浅い層は年を重ねるほど薄くなり、深い頬の脂肪も内側は薄くなる傾向を見せました。そして深い頬の脂肪が薄いほど、涙袋の下のくぼみとほうれい線がよりはっきりしていました。
外からは頬が重く見えるのに、内側は空いていく状態が一緒に来るということです。ですから重さが寄った側だけを見て頬全体を減らすと、空いていた場所まで一緒にへこみます。
高周波が届く層と、届かない層
高周波リフティングは真皮と皮下脂肪層、そしてその間を通る線維の隔壁に熱を伝え、コラーゲンが収縮して再び満ちるようにする方式です。皮膚の弾力と軟部組織のタイトニングには効果がはっきりしていて、顔の外側から引き締めると全体の方向をつくるのに役立ちます。
ただ、熱が伝わる深さには限界があります。表情をつくる筋肉を包む膜まで十分に熱を入れるのは難しいです。構造を引き上げる軸がその層にあるので、そこに届かないと表面だけ整って輪郭は残ります。
超音波はエネルギーを一点に集める方式なので、狙った深さを直接狙えます。高周波が表層と中間層を担うとすれば、超音波は深い層の構造を担うほうに近いです。
二つを一緒に使うと変わること
層の違う二つの機器を一緒に使うと、互いの空いた場所を埋めます。先に超音波で深い層を収縮させて引き上げる基盤をつくり、その上に高周波で真皮と皮下層を引き締めて皮膚を密着させる順序です。
順序と狙う場所が大事です。超音波は顔の外側を中心に上と後ろへ向かう方向を考えておき、高周波はこめかみと頬骨の外側を整えます。深部頬の場所は過度に収縮させず、輪郭だけ整えます。すでに空いていく場所をさらに減らすと、顔がやつれて見えます。

深い層に入れたボリュームが降りてこない理由
へこんだ場所を埋めるときも層を見ます。深い脂肪の区画に入れた材料が下に流れ落ちるかを確認した研究では(Plast Reconstr Surg 2019, PMID 30589776)、注入量を増やしても材料は下に移動しませんでした。深い層に入れたものは、上にある構造を支えて前に押し出す役割をしました。
ですから頬の前のほうがへこんだ方には、表面を埋めるより支える場所を先に見ます。同じ量を使っても、どの層に置くかによって結果が変わります。
ソムセイ医院が頬のたるみで先に分けるもの
相談では一緒に鏡を見ながら三つを分けます。皮膚の表面がゆるんだのか、深い層が降りてきたのか、脂肪が移動したのかです。始まった層が違えば、狙う深さが違います。
顔には光を受ける面と影になる面があります。左右に同じ量を入れることが均衡ではなく、見える程度が揃うように分けることが均衡です。ですから施術の前に顔に範囲を直接印します。
頬がすでに痩せている方には深い層の出力を上げません。たるみより減ったことのほうが大きな原因のとき、熱を強く入れると顔がさらにやつれて見えることがあります。この場合はボリュームのほうを先に見ます。
よくあるご質問
頬がたるんでいますが、高周波だけ受けてもよいですか。
皮膚の表面と皮下層が主な問題なら、高周波だけでも整います。ただ、深い層が降りてきた場合は表面だけ引き締まり、輪郭がそのまま残ることがあります。
深部頬がへこんでいますが、リフティングを受けるともっとへこみますか。
すでに空いていく場所に深い層の出力を強く入れると、そうなることがあります。この場合は支える場所を先に見て、熱は範囲を分けて使います。
高周波と超音波を同じ日に受けてもよいですか。
層が違うので一緒に使う場合が多いです。ただ、順序と狙う場所を決めておいて行い、皮膚の状態によっては分けて進めることもあります。
頬の肉を減らせばたるみは整いますか。
重さが下に寄った場合なら、減らすより上げるほうを先に見ます。前の頬と頬の中央は残さないと顔が明るく見えません。
結果はいつから見えますか。
超音波でつくった場所は数か月にわたってコラーゲンが満ちていきます。施術直後より二、三か月後の状態を見て、次の計画を決めるほうです。
一度で終わりますか。
たるみが始まった層と初回の反応が人によって違うので、一度で決まりません。経過を見て、次の回と狙う深さを調整します。

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