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ニキビ・傷跡

ゴールドPTTがよく合うニキビと勧めないニキビ

ゴールドPTTは、肌に塗った金の粒子が毛穴をつたって皮脂腺の近くまで入り、レーザーを受けてその場所で熱を出す治療です。皮脂の分泌を減らし、繰り返す炎症を落ち着かせる目的で使います。そのためふだんから顔全体がテカりやすく、炎症性ニキビが広く繰り返す方によく合います。ふだんは乾燥気味なのに生理前だけあごに深いニキビができる方には、ゴールドPTTよりポテンツァを先に勧めます。

  • PROFESSOR現) 高麗大学校安岩病院 外来教授
  • ANATOMYエール大学 顔面解剖学課程 修了
  • ANTI-AGINGハーバード ブリガム・アンド・ウィメンズ病院 抗老化課程 修了
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  • 現) 高麗大学校安岩病院 外来教授
  • 高麗大学校安岩病院 専攻医修練
  • エール大学 顔面解剖学課程 修了
  • ハーバード ブリガム・アンド・ウィメンズ病院 抗老化課程 修了
  • 大韓美容成形レーザー学会 正会員
目次6
  1. 01ゴールドPTTが皮脂腺を選んで温める仕組み
  2. 02ゴールドPTTがよく合う肌
  3. 03ゴールドPTTを勧めないケース
  4. 04ポテンツァとゴールドPTTを併用するケース
  5. 05ゴールドPTTの研究で確かめられた効果と限界
  6. 06よくある質問

ニキビで来られる方の中に、よく比べられる二つのケースがあります。一方はふだんから顔全体がテカりやすく、炎症性ニキビが広く繰り返します。もう一方はふだん皮脂が多くないか、むしろ乾燥気味なのに、生理前のたびにあごやフェイスラインに深いニキビができます。

どちらもニキビですが、ゴールドPTTを勧めるのは前の方です。ゴールドPTTが狙う場所が皮脂腺だからです。

ふだんの皮脂の量と炎症の深さを見て、ゴールドPTTとポテンツァのどちらを使うかを決めます。
ふだんの皮脂の量と炎症の深さを見て、ゴールドPTTとポテンツァのどちらを使うかを決めます。

ゴールドPTTが皮脂腺を選んで温める仕組み

施術の順番をたどると仕組みが見えてきます。ごく小さな金の粒子が入った液を肌に塗り、毛穴の奥へ押し込みます。次に金の粒子がよく吸収する波長のレーザーを当てると、金の粒子が光を受けて熱を出します。

金の粒子が集まっているのが皮脂腺の近くなので、熱もそこに集まります。皮脂腺の働きが弱まると皮脂の分泌が減り、繰り返していた炎症性ニキビもできにくくなります。

皮脂腺だけを狙う治療ではありません。熱をある程度まで上げると、真皮でコラーゲンがつくられるのにも役立ちます。高周波リフティングが熱でコラーゲンを刺激するのと似た方向です。レーザーが通るときに顔のうぶ毛も一緒に焼きます。

このうぶ毛の処理がニキビ治療にかなり役立ちます。そのため、うぶ毛の多い方にはゴールドPTTを組み合わせる方向でよく勧めます。

ゴールドPTTがよく合う肌

鏡で見て顔全体がテカり、炎症性ニキビが広く繰り返している方を見ると、まずゴールドPTTが浮かびます。もともと皮脂の多い肌なので、皮脂腺を減らす治療がそのまま効果につながります。

鼻もよく診る場所です。鼻がテカって毛穴が広く、炎症性ニキビを繰り返す方はゴールドPTTの満足度が高いほうです。皮脂腺そのものが大きくなってポツポツと盛り上がる脂腺増殖症が混ざっているときにも、皮脂腺を減らす治療としてゴールドPTTを使います。

  • ふだんから顔全体がテカりやすい
  • 炎症性ニキビが一、二か所ではなく広く繰り返す
  • 鼻がテカって毛穴が広い
  • 顔にうぶ毛が多い

ゴールドPTTを勧めないケース

ふだんは皮脂が多くないか、むしろ乾燥しているのに、生理の直前だけあごやフェイスラインに深いニキビができる方がいます。ホルモンの変化でその時期だけ皮脂と炎症が増えるケースです。

こうした肌に皮脂腺を強く抑える治療をすると、施術後の乾燥やつっぱりがつらく感じられることがあります。そのため、この方たちには薬の治療を基本にしてポテンツァを併せて勧めます。ポテンツァは皮脂腺を減らすよりも、繰り返す炎症を落ち着かせ、傷んだ真皮の回復を助ける治療なので、この肌により合います。

鼻に残ったポツポツが硬く赤みがあるなら、脂腺増殖症より肥厚性瘢痕を先に疑います。炎症を繰り返すうちに瘢痕組織が厚くなった状態なので、皮脂を減らしても平らになりません。その場合は硬くなった組織をやわらげるステロイド注射やポテンツァに計画を切り替えます。

ポテンツァとゴールドPTTを併用するケース

ご自身にニキビ跡が多いお母さまが、息子さんにも同じように跡が残るのではと強く心配されていた中学生の患者さんがいました。ほかのクリニックでレーザー治療を何度も受けたものの、あまり変化がなかったそうです。

顔を見ると赤い跡(PIE)と茶色い跡(PIH)が混ざっていました。ポテンツァ3回とゴールドPTT3回を併せて行い、目に見えてよくなりました。

二つの治療は役割が違います。ポテンツァは真皮に高周波を入れて、繰り返す炎症で傷んだ場所の回復を助け、跡と瘢痕を受け持ちます。ゴールドPTTは皮脂腺を減らして新しいニキビをできにくくする側を受け持ちます。新しい炎症が続くと、跡を治療してもその上にまた跡ができるので、二つを一緒に使います。

もともと皮脂が多く、生理前にも深いニキビを繰り返す方も、肌の状態に合わせて二つの治療を併用します。

ソムセイ医院のポテンツァ。炎症の残り具合を見て強さを決め、ゴールドPTTと併用するときは跡と瘢痕を受け持たせます。
ソムセイ医院のポテンツァ。炎症の残り具合を見て強さを決め、ゴールドPTTと併用するときは跡と瘢痕を受け持たせます。

ゴールドPTTの研究で確かめられた効果と限界

中等度以上のニキビがあるアジア人12名に金ナノ粒子を塗り、1〜2週間おきに3回治療した韓国の研究があります(Dermatol Ther 2021, PMID 33631028)。丘疹・膿疱・面皰の数がすべて減り、医師の評価で平均して半分以上改善しました。組織検査では炎症細胞が減っていて、重い副作用はありませんでした。ただし対照群のない、12名を見た予備的な研究です。

ヨーロッパの3施設で28名に金粒子とレーザーの治療を週1回、3回行った研究では(Lasers Surg Med 2019, PMID 31090089)、12週後に分析した25名のうち19名(76%)でニキビの病変が40%以上減りました。痛みは10点中平均4点で、施術後の赤みと毛穴まわりのむくみはよく見られましたが長くは続きませんでした。この研究も対照群なしで行われています。

どちらの研究も3回をひとまとまりとして、数週間後に効果を測っています。1回受けてすぐ変わる治療と期待すると、がっかりされるかもしれません。小規模な研究なので、この数字をすべての方にそのまま期待するのも難しいです。施術後の赤みやむくみが出るダウンタイムも予定に入れておくと安心です。

よくある質問

同じ症状でも肌の状態によって判断が変わります。この記事を書いたホン・ソクウ院長に直接お尋ねいただけます。 ソムセイ医院に相談
QゴールドPTTはどんなニキビに効きますか?

ふだん皮脂が多く、顔全体に炎症性ニキビが広く繰り返す場合によく合います。鼻がテカって毛穴が広い場合も満足度が高いほうです。

Q皮脂が多くないのですが、ゴールドPTTを受けてもいいですか?

ふだん乾燥している、または皮脂が多くない肌で皮脂腺を強く抑えると、施術後の乾燥やつっぱりがつらいことがあります。生理前だけ深いニキビができる場合は、薬の治療とポテンツァを先に勧めます。

QゴールドPTTでニキビ跡も消えますか?

ゴールドPTTは皮脂腺を減らして新しいニキビをできにくくする治療です。赤い跡と茶色い跡が混ざっていれば、ポテンツァなどの治療を併せて計画します。

QゴールドPTTは何回受けますか?

研究では1〜2週間おきの3回をひとまとまりとしていました。本文の中学生の患者さんもゴールドPTTを3回受けています。

QゴールドPTTは痛いですか?

ヨーロッパの研究では痛みは10点中平均4点でした。施術後の赤みと毛穴まわりのむくみはよく見られましたが長くは続きませんでした。

Q鼻のポツポツもゴールドPTTでよくなりますか?

皮脂腺が大きくなって盛り上がった脂腺増殖症なら、皮脂腺を減らす治療が役立ちます。硬く赤みのある肥厚性瘢痕なら、皮脂を減らしても平らにならないので、ステロイド注射やポテンツァを考えます。

ホン・ソクウ
この記事を書いた医師が診療します
ホン・ソクウソムセイ医院 院長
現) 高麗大学校安岩病院 外来教授 · 高麗大学校安岩病院 専攻医修練 · エール大学 顔面解剖学課程 修了 · ハーバード ブリガム・アンド・ウィメンズ病院 抗老化課程 修了 · 大韓美容成形レーザー学会 正会員
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本記事は一般的な医学情報をまとめたコラムであり、診療に代わるものではありません。実際の施術計画は個人の肌状態によって異なります。