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ホームケアデバイス、皮膚科医が自分で使って感じたこと

ホームケアデバイスと医療機器は、そもそも目的と設計が異なります。施術の代わりではなく、あくまで補助です。HIFU・RF系のホームケア機器は積極的にはおすすめしていませんが、LDMのような低出力超音波系は比較的良いと考えています。そしてデバイスを使うときにレチノールアンプルを併用することはおすすめしません。保湿・鎮静目的のアンプルが向いています。

最近、診察室でホームケアデバイスについて質問される方が本当に増えました。

  • 「こういう機器を家で使っても大丈夫ですか?」
  • 「皮膚科で受ける施術と同じような効果がありますか?」
  • 「アンプルと一緒に使うともっと良いですか?」

私も新しい機器が出ると気になって、実際に購入して自宅で使ってみることがよくあります。自分で使ってみてこそ、患者さんにもより正確にご説明できるからです。

ところが最近、私が購入したホームケア機器のレビューを読んでいて、少し残念な内容が目に入りました。機器そのものの問題というより、使い方や一緒に使った化粧品が原因で皮膚炎や刺激症状が起きたと思われるケースがあったからです。

そこで今日は、ホームケアデバイスを使うときにどんな点に注意すればよいかをお話しします。

市販のホームケアデバイスの例。機器ごとに方式と出力が異なります。
市販のホームケアデバイスの例。機器ごとに方式と出力が異なります。

ホームケアデバイスには明確な限界があります

まず最初に理解していただきたいのは、ホームケアデバイスと皮膚科で使う医療機器はそもそも目的と設計が異なるということです。

皮膚科で使うHIFUやRFのようなエネルギー機器は、皮膚の深い層に熱を発生させたり、組織に一定の刺激を与えたりして治療効果を得ます。ところがこうした機器は、エネルギーが強くなるほど効果だけが増えるのではなく、やけどや脂肪萎縮、神経損傷といった望まない副作用の可能性も一緒に高まります。実際、米国FDAも美容目的のRFマイクロニードリングについて、やけど・瘢痕・脂肪減少・神経損傷などの報告を安全性通知として公表しています。

熟練した医師が扱う機器でも、皮膚の厚さや部位、照射方法、エネルギー設定の判断を誤れば、やけどなどの副作用が起こり得ます。

では、こうした機器を一般の方が自宅で使うとしたらどうでしょうか。当然メーカーとしては、専門家でない人が使っても問題が起きないよう、安全性を最優先にせざるを得ません。そのため家庭用機器は、医療機関で使う機器と同じレベルのエネルギーや治療効果を目指すことが難しいのです。

これはホームケア機器が悪いという意味ではありません。むしろ最初から医療機器とは用途の異なる製品だと考えることが大切だという意味です。

診療室では毎日エネルギー機器を扱います。だからこそ家庭用機器の位置づけも区別してお話しできます。
診療室では毎日エネルギー機器を扱います。だからこそ家庭用機器の位置づけも区別してお話しできます。

では、HIFUやRFのホームケア機器はどうでしょうか

個人的には、自宅で使うHIFUやRF系のエネルギー機器を積極的におすすめすることはありません。

理由はシンプルです。十分な治療効果を出すにはある程度のエネルギーが必要ですが、エネルギーを上げるほど副作用の可能性も高まります。逆に安全のために出力を制限すれば、皮膚科で行う医療施術と同じレベルの効果は期待しにくくなります。

特にRFや超音波を使う機器は、単純に「出力が高いほど良い」と考えられる領域でもありません。どの部位に、どの程度のエネルギーを、どんな方法で当てるかが重要だからです。

ですから私は、ホームケア機器を選ぶときは「皮膚科の施術を家で代わりにやってみよう」という目的ではなく、肌のコンディションを整える補助的な用途と考えることをおすすめします。

エネルギー 効果 副作用の可能性 家庭用の範囲 安全を優先した設計 医療機関の範囲 医師が部位 · 厚みを見て調整 家庭用と医療機関用 · 初めから用途の違う機器
エネルギーを上げると効果も副作用の可能性も一緒に上がります。

一方、LDM系はホームケアと比較的相性が良いです

では、ホームケアデバイスの中で私が比較的前向きに見ているものは何でしょうか。私はLDMのような低出力超音波ベースのホームケア機器は比較的良いと考えています。

HIFU・RF系ホームケアLDM系(低出力超音波)
方式高強度の熱損傷でリフトアップを再現しようとする超音波で肌に物理的な刺激を与える
効果を出すには高いエネルギーが必要、家庭用は制限ありそもそも高出力が目的ではない
肌への負担出力を上げると副作用の可能性も伴う比較的少ない
向いている用途あまりおすすめしない施術後のケア · 保湿・鎮静ケア

LDM系は、高強度の熱損傷を作って肌をリフトアップすることが主目的というより、超音波で肌に物理的な刺激を与える方式です。そのため高出力のRFやHIFUと比べると負担が比較的少なく、適切に設計された製品であればホームケア用途に向いています。

特にこの種の機器は、皮膚科の施術後に肌を穏やかにケアしたり、保湿・鎮静ケアをしたりする用途に向いています。

ただし製品ごとに出力や方式が異なるため、「LDMという名前が付いていればどれも同じ」と考えてはいけません。

どちらも超音波を使う 高強度で深い層に熱凝固点をつくる 低強度で損傷なく連続で伝える ウルセラ · シュリンク LDM 組織収縮 · リフティング肌環境の安定
強度が違えば目的も違います。

機器より心配だったのは「レチノール」でした

最近購入したLDM系ホームケア機器のレビューを見ていて、興味深い点を一つ見つけました。機器に付属するサンプルのうち、レチノール製品を使った後に皮膚炎が起きたというレビューがたびたび見られたのです。

個人的には少し不思議でした。レチノールは皮膚科でも非常に有用な成分です。皮膚の角質形成と分化を調整し、長期的にはキメや小じわ、色素の改善などに役立ちます。

しかし同時に、刺激の可能性がある成分でもあります。米国皮膚科学会(AAD)も、レチノイドの使い始めに刺激反応が出ることがあると案内しています。特に初めて使う方や皮膚バリアが弱い方では、乾燥、ヒリつき、赤み、皮むけなどの刺激反応が出ることがあります。

そんなレチノールをホームケアデバイスと一緒に使うとなると、話が変わってきます。

レチノールを塗って機器を滑らせたら?

ホームケアの超音波機器を使うときは、肌にジェルやアンプルを塗ってから、機器を肌の上で繰り返し動かします。つまり、単にレチノールを塗る場合と比べて、化粧品の刺激に物理的な刺激まで加わることになります。

超音波を使う機器が皮膚の透過性や物質の移動に影響する可能性はありますが、それを一律に「アンプルを肌の奥まで浸透させてくれる」と単純に表現するのは適切ではありません。

大事なのは別のところにあります。レチノール自体が刺激の可能性のある成分なのに、そこにわざわざ機械的な刺激まで足す理由があるでしょうか。

特に肌が敏感な方や、最近レーザーや高周波などの皮膚科施術を受けて皮膚バリアが弱っている状態なら、なおさら注意が必要です。

ですから個人的には、ホームケアデバイスを使うときレチノールアンプルを併用することはおすすめしません。レチノールは普段のスキンケアルーティンの中で、肌の状態を見ながら使うのが良いです。

レチノール 成分そのものによる刺激の可能性 機器によるマッサージ 繰り返される物理的な刺激 同じ肌で刺激が重なる バリアの弱い肌ほど反応の可能性が上がる 機器を使う日のアンプル · 保湿 · 鎮静成分 / レチノールは普段のルーティンで別に
成分の刺激と物理的な刺激が同じ肌に重なります。

では、どんなアンプルが良いでしょうか

こうしたホームケア機器を使うなら、私はむしろ保湿と鎮静目的のアンプルをおすすめします。たとえばヒアルロン酸、グリセリン、パンテノールなど、比較的刺激の少ない保湿成分を中心にした製品です。

ホームケアデバイスの目的を「良い成分を機械で肌の奥に押し込む」と考えるより、「肌に十分な潤滑と保湿を与えながら穏やかにケアする」くらいに考えるのが良いです。

特に皮膚科でレーザーやRF、HIFUなどの施術を受けた直後ならなおさらです。すでに肌に十分な刺激が加わったダウンタイム中に、家に帰ってさらに強いホームケア機器を使うより、皮膚バリアが回復できるよう保湿と鎮静に集中するほうがずっと合理的です。

ホームケアデバイスを使うときに覚えておきたいこと

  • 自宅で皮膚科の施術を再現しようとしないでください。ホームケア機器は医療機関の機器をそのまま代替するためのものではありません。安全に肌をケアする用途と考えるのが良いです
  • 「強力な効果」を強調する製品ほど注意してください。専門家でない人が直接使う製品は、どれだけ強力かより、どれだけ安全に使えるかのほうが重要です
  • 肌の調子が悪い日は休んでください。赤みや皮膚炎、皮むけ、ヒリつきなど皮膚バリアが傷んでいる状態なら、使用自体を休むのが良いです
  • 一緒に使う化粧品も重要です。レチノールやAHA、BHAのようにもともと刺激の可能性がある成分は、わざわざ機器と同時に使う必要はありません
  • ホームケアの目標を「治療」ではなく「ケア」に置いてください。施術の再現を期待すると期待に届かないことが多く、コンディション管理の補助と考えるほうがずっと満足度が高くなります

結局、大事なのは「どれだけ強いか」ではありません

ホームケアデバイスを検索すると、「皮膚科と同じ効果」「高出力」「奥まで浸透」「自宅でリフトアップ」といった広告文句をよく見かけます。

しかし皮膚科医の立場から見ると、強いことが常に良いわけではありません。肌に熱や物理的な刺激を与える治療は、効果と副作用のバランスがある程度必要です。だからこそ皮膚科では、患者さんの肌の状態や施術部位、皮膚の厚さなどを考慮してエネルギーと照射方法を決めます。ホームケア機器ではこうした判断を使用者自身が行うのは難しいため、最初から安全性を考えた設計が重要になります。

ですからホームケアデバイスを選ぶときは、「どれだけ強力か」よりも、「自分の肌にどれだけ安全に、続けて使えるか」を先に見ていただきたいのです。

また、機器に付属するアンプルだからといって、必ず一緒に使わなければならないわけでもありません。最近私が見たレビューのように、機器自体には問題がなかったのに、一緒に使った化粧品が原因で皮膚炎が起きた可能性もあるからです。

ホームケアはあくまで皮膚科治療の代わりではなく、肌のコンディションをこつこつ整える補助手段と考えていただくのが一番です。

よくある質問

同じ症状でも肌の状態によって判断が変わります。この記事を書いたホン・ソクウ院長に直接お尋ねいただけます。 ソムセイ医院に相談

ホームケア機器で皮膚科のリフトアップ施術と同じ効果は得られますか?

家庭用機器は安全性を優先して出力が制限されているため、医療機関で行うHIFU・RF施術と同じレベルの効果は期待しにくいです。肌のコンディションを整える補助的な用途と考えるのが良いです。

レチノールアンプルを機器と一緒に使ってはいけないのはなぜですか?

レチノール自体に刺激の可能性があるうえ、機器の繰り返しの物理的刺激が加わると刺激反応の可能性が高まります。機器を使う日は保湿・鎮静目的のアンプルを使い、レチノールは普段のスキンケアルーティンで肌の状態を見ながら使ってください。

皮膚科の施術を受けた直後にホームケア機器を使ってもいいですか?

レーザー・RF・HIFUの直後は皮膚バリアが弱っているダウンタイム中なので、おすすめしません。保湿と鎮静に集中し、再開の時期は施術を受けたクリニックに確認するのが安全です。

LDMという名前が付いた機器なら、どれでも大丈夫ですか?

製品ごとに出力と方式が異なるため、名前だけでは判断できません。低出力設計かどうか、使用条件が明確かどうかを確認してください。

機器を使っていて皮膚炎が出たらどうすればいいですか?

機器の使用を中止し、保湿中心のケアをしながら、症状が続くようなら受診してください。原因が機器なのか、一緒に使った化粧品なのかを確認する必要があります。

홍석우
この記事を書いた医師が診療します
ソムセイ医院 · ホン・ソクウ
ソウル特別市 江東区 良才大路1300 オリンピックパークフォレオンステーション9 213号
遁村オリュン駅1番出口から徒歩1分 · 地下2〜3階 無料駐車
電話 02-488-9119
現) 高麗大学校安岩病院 外来教授 · 高麗大学校安岩病院 専攻医修練 · エール大学 顔面解剖学課程 修了 · ハーバード ブリガム・アンド・ウィメンズ病院 抗老化課程 修了 · 大韓美容成形レーザー学会 正会員
本記事は一般的な医学情報をまとめたコラムであり、診療に代わるものではありません。実際の施術計画は個人の肌状態によって異なります。