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ボトックス・フィラー

エラボトックスを繰り返したときに現れる変化

あごが張って見える理由が咬筋のときだけボトックスが効きます。骨の角度が広い場合や、下がって重たく見える場合は、同じ施術を繰り返しても変わりません。2024年の三重盲検ランダム化比較試験では、2回目のあと6か月時点で咬筋はさらに薄くなり筋電図で測った活動も低下していましたが、実測した咀嚼能力は変わりませんでした。私は3回目から量を増やさず、間隔を空けるほうへ進みます。顔が痩せて頬がこけている方には最初からお勧めしません。

鏡を見ながら両側のあごを手で押される方がいらっしゃいます。「ここが出ていて顔が広く見えるんです」とおっしゃるのですが、その手がどこに置かれているかが最初の手がかりになります。耳の下のくぼんだところを押される方と、あごの骨の角を押される方では次の話が変わります。

エラボトックスをお問い合わせになる方のうち、実際に咬筋が原因の方は半分ほどです。残りは骨の角がもともと広いか、下が下がってフェイスラインが重くなった場合です。これを分けずに注射すると、数か月後に「変わっていない」と言われることになります。

食いしばったときに出るかどうかを先に確認する理由

診察は手で行います。耳の下の奥歯のあたりに指を当てて、歯を強く噛んでから緩めてみてくださいと申し上げます。指の下で筋肉がぐっと盛り上がって下りれば咬筋が厚いほうです。いくら噛んでも指先に変化がなく硬いものだけが触れるなら骨です。

ここにもう一つ見ます。横になっていただいて同じ場所をもう一度見ます。横になったときにフェイスラインがはっきりして、気になっていた重たさが減れば、張っているのではなく下がってそう見えている分があります。この場合は筋肉を減らしてもご希望のラインは出ません。

出ている場所確認する方法先に考える方向
咬筋が厚い噛むと指先で盛り上がるボツリヌストキシン
骨の角が広い噛んでも変化がなく硬いトキシンでは変わらない
下が下がって重い横になるとフェイスラインがはっきりするリフトアップ系を先に
頬の脂肪が下がって重なる座った姿勢でだけ折れるボリュームとたるみを一緒に見る
下顎骨 この線そのものは 施術では変わらない 咬筋が厚い 下顎角の上が膨らむ たるみが加わる 外に張り出した所が 筋肉かたるみかで 使う方法が変わる
同じ下顎骨の上で外側の輪郭だけが変わります。筋肉が張っている場合と前方が重くなった場合では方法が違い、骨の輪郭自体は施術では変わりません。

骨が張っている場合にボトックスができないこと

家族写真をお見せになりながら、母もあごがこうなんですとおっしゃる方がいらっしゃいます。この場合はたいてい骨の角が広いほうです。筋肉を減らしても骨の輪郭はそのまま残ります。

ただこういう方にも筋肉は多少付いているので、施術自体は可能です。問題は期待と結果の幅です。私はこういう場合、「変わりはしますが写真で比べて分かる程度です」と先に申し上げます。それを聞いてもやってみたいとおっしゃれば進めますし、その程度では困るとおっしゃれば行いません。同じ施術でも、何を期待して始めたかによって結果への評価が変わります。

初回のあと4週と3か月で変わること

打ってからいつ変わるのかという質問をいちばん多くいただきます。順序があります。まず噛むときに力が入りにくい感じが数日以内に来ます。筋肉が実際に薄くなるのはそのあとです。4週目あたりから写真に表れ始め、6週から3か月の間がいちばん減っている時期です。

そして少しずつ戻ります。筋肉は使わなければ薄くなり、また使えば厚くなるのがもともとの性質です。たいてい3か月から6か月の間に次の回を考えます。ただこの間隔は人によって違いますし、食いしばる習慣がそのままなら短くなります。

回数を重ねたときに咬筋が変わっていく形

2回目からは聞かれ方が変わります。「打ち続ければずっと小さくなりますか」か「もう打たなくていいですか」のどちらかです。最近この疑問を扱った研究があるので、カウンセリングでよく引用します。

2024年に Scientific Reports に掲載された三重盲検ランダム化比較試験(14:14561)で、咬筋に2回目を打って6か月時点を見たところ、筋肉の厚みはさらに減り、筋電図で測った活動も一緒に低下していました。1回で終えた場合より繰り返したほうが薄くなったという意味です。

とはいえ、ずっと薄くなり続けるわけではありません。回数が重なると減る幅が小さくなり、代わりに維持される期間が長くなります。ですから私は3回目から量を増やしません。同じ量で間隔を空けていきながら、どの間隔でまた厚くなり始めるのかを探します。

注入6週 3か月6か月9か月 二回目の注入 咬筋の厚み 測定した噛む能力 厚みと筋電図活動は二回目でさらに減ったが、噛む能力の測定値は変わらなかった
2回目のあと厚みはさらに減りましたが、測定した咀嚼能力は変わりませんでした。

厚みは減ったのに咀嚼能力は変わらなかった理由

この施術をためらう理由としていちばんよく伺うのが噛む力です。肉を噛めなくなるのではないかとお聞きになります。先ほどの研究で注目すべき部分がここにあります。厚みと筋電図の活動は減ったのに、実際に測定した咀嚼能力は変わりませんでした。

この結果をどう読めばよいでしょうか。私はカウンセリングでこう申し上げます。筋肉が薄くなることと、食べ物を噛み砕けなくなることは別の問題です。噛むのに咬筋一つだけが使われるわけではなく、減った分を残りが分け合います。

ただ最初の数週間、硬いものを噛むときに疲れると感じられる方は実際にいらっしゃいます。これは能力がなくなったのではなく慣れていないことから来る感覚に近く、たいてい数週間以内に落ち着きます。するめや干し肉がお好きな方には初回の量を下げて始めます。

製品によってユニットの数字が変わる理由

海外で打ってこられた方が記録をお見せになりながら、前回と同じ量でとおっしゃいます。ところが数字をそのまま移してはいけません。ユニットは重さの単位ではなく製品ごとに自分の基準で定めた活性単位なので、製品が違えば同じ数字が同じ量を意味しません。

片側に25ユニットを使う系列があり、同じ程度を出すのに60ユニット前後と書かれる系列があります。とくにアボボツリヌストキシンのユニットは他の製品と1対1で換算できないので、単純な係数はありません。ですからユニット単価だけを比べて病院を選ばれると、実際に入る量が逆転します。見積もりを比べるときは製品名とユニット数を一緒にもらってきてください。

記録をお持ちになるとき書いてこられるとよいものも同じ三つです。製品名、片側に入ったユニット数、打った日付です。私はこれを見て前回と同じ程度でいくか調整するかを決めます。

片側の咬筋に同じ程度入れるときに表記される単位数 A系 25単位前後 B系 60単位前後 製品ごとに単位の定義が違うため、数字をそのまま比べられない 単位あたりの価格だけで選ぶと、実際に入る量が逆転する
同じ程度を入れるときに表記されるユニット数は製品の系列ごとに違います。数字だけでは比較になりません。

頬がこけて見えたり笑うとぎこちなくなる場所

打ったあと頬がこけて見えるといらっしゃる方がときどきいます。筋肉が減るとその上を覆っていた体積も一緒に減りますが、もともと顔の脂肪が多くなかった方にはこの変化が痩せこけて見える形で出ます。あごは細くなったのに印象は疲れて見えるようになります。

笑うときに口角がぎこちないとおっしゃる場合もあります。咬筋の前方の上には表情に使われる筋肉が通っています。注射が前に寄るとそこまで影響を受けることがあります。ですから私は下顎角を基準に後ろと下に分けて打ち、前へ越えない線を守ります。

こういう話を聞いて、では少しだけ打ってくださいとおっしゃる方がいますが、量を減らしすぎると一か月ほどで元に戻って結局また打つことになります。私は量を減らすより場所を正確に取るほうで調整します。

左右が違って見えるときの量の合わせ方

片方だけ出ているといらっしゃる方が多いです。ほとんどはもともとそうです。よく使う側で噛む習慣があると、その側の筋肉がより発達します。ですから私は最初から両側に同じ量を打たず、厚いほうに少し多く打ちます。

ただ初回で完全に合わせようとはしません。筋肉が減る速さが左右で違うことがあるので、4週後にもう一度見て残った差の分だけ補正するほうが正確です。初日に無理に合わせると逆に反転することがあります。

エラボトックスをお勧めしない場合

お問い合わせをいただいたのに、私のほうからやめましょうと申し上げる方がいらっしゃいます。一つ目は顔が痩せて頬がすでにこけている方です。あごの幅は減っても全体の印象はもっと老けて見えるようになります。

二つ目はフェイスラインが下がり始めた方です。筋肉が減るとその場所を支えていた体積が抜けて、下がもっとたるんで見えることがあります。この場合はたるみを先に整えてから筋肉を見ます。

三つ目は口を大きく開けにくい方や、あごの関節で音と痛みが一緒にある方です。この状態は美容目的で扱う問題ではないので、歯科や口腔外科の診療を先にお勧めします。歯ぎしりだけで痛みがなければ話が変わりますが、痛みがあれば順序を変えます。

間隔を延ばす、あるいはやめる時期

この施術は始めたら一生打ち続けなければいけませんかとよく聞かれます。そうではありません。やめれば筋肉は普段使う分まで戻りますが、最初の状態に完全に戻るまでには時間がかかります。繰り返し打ってこられた方ほど戻る速さが遅いです。

私は3回目以降は日付を決めて打ちません。前回より一か月長く待ってみてくださいと申し上げて、その間にまた厚くなるかを見ます。二回続けてそのままなら間隔をさらに延ばします。こうしていくと数年後には年に一度ほどに落ち着く方がいらっしゃいます。

逆にやめましょうと申し上げる場合もあります。二回続けて厚みの変化がほとんどなく、食いしばる習慣もない方です。もう減らす筋肉が残っていない状態で打ち続けると費用だけかかります。

韓国滞在中に結果を確認できない理由

旅行の日程に合わせていらっしゃる方が、施術の翌日に鏡を見てがっかりされます。この施術はその日に変わる施術ではありません。力が入りにくい感じは数日以内に来ますが、顔のラインが違って見えるのは4週間が過ぎてからです。

ですから日程が短い方には二つお伝えします。結果の写真を撮られるなら今日ではなく一か月後に同じ照明で撮っていただくこと、そして左右の補正が必要になることがあるので4週目あたりに写真を送っていただければ確認しますということです。次の来院が難しい方には初回の量を無理に取りません。補正が難しい条件では、多すぎるより足りないほうが良いです。

よくあるご質問

同じ症状でも肌の状態によって判断が変わります。この記事を書いたホン・ソクウ院長に直接お尋ねいただけます。 ソムセイ医院に相談

エラボトックスを打つと噛む力が弱くなりますか。

筋肉の厚みと筋電図の活動は減りますが、2024年の三重盲検ランダム化比較試験では実測した咀嚼能力は変わりませんでした。ただ最初の数週間、硬いものを噛むときに疲れると感じる方はいらっしゃいます。たいてい数週間以内に落ち着きます。

繰り返し打つとずっと薄くなりますか。

2回目までは、より薄くなったという結果があります。ただ回数が重なるほど減る幅は小さくなり、代わりに維持期間が長くなります。私は3回目から量を増やさず間隔を空けていきます。

打つのをやめると元に戻りますか。

筋肉をまた使えば厚みが戻ります。ただ何度も打ってこられた方ほど戻る速さが遅いです。急に大きくなるのではなく、数か月かけて徐々に回復します。

ユニット数が病院ごとに違いますが、どれが正しいのですか。

製品ごとにユニットの定義が違うので、数字だけでは比較できません。とくにアボボツリヌストキシンのユニットは他の製品と1対1で換算できません。製品名と片側に入ったユニット数を一緒にご確認ください。ユニット単価だけで選ぶと実際の量が逆転します。

歯ぎしりのためにも打てますか。

食いしばる習慣のせいで朝あごが張る方は、助けになる場合があります。ただ口を開けにくかったり関節に痛みが一緒にあるなら美容施術で扱う問題ではないので、歯科や口腔外科の診療を先にお勧めします。

홍석우
この記事を書いた医師が診療します
ソムセイ医院 · ホン・ソクウ
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現) 高麗大学校安岩病院 外来教授 · 高麗大学校安岩病院 専攻医修練 · エール大学 顔面解剖学課程 修了 · ハーバード ブリガム・アンド・ウィメンズ病院 抗老化課程 修了 · 大韓美容成形レーザー学会 正会員
本記事は一般的な医学情報をまとめたコラムであり、診療に代わるものではありません。実際の施術計画は個人の肌状態によって異なります。