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リフティング・弾力

すでにボリュームが下がった顔には、どのリフティングが合うか

インモード、ウルセラ、サーマクールのどれが良いかという質問をよく受けます。機器の話に入る前に確かめるのは頬がどの方向に下がっているかです。どちらが良いかという問いは、雨の日に傘と長靴のどちらが良いかと尋ねるのに似ています。どちらも雨のための道具ですが、守る場所が違います。

RFとHIFUは「リフティング」として一括りにされますが、実際は違う層を扱う違う道具で、効果の出方も異なります。

RF系。インモードは双極RF方式でラインの整理に強みがあります。サーマクールはRFの元祖で、現行はFLXです。オリジオ、デンシティ、チューンフェイスは国産RF機器で価格の面で選びやすいです。ポテンツァやシークレットはニードルRFで、微細針で真皮に直接熱を伝えるため表面を傷めずに真皮へ集中します。

HIFU系。ウルセラはHIFUの元祖で、リアルタイム超音波映像でSMASの位置を見ながら施術できる唯一の機器です。人によって違うSMASの実際の深さを画面で確認して照射します。価格が高い理由です。シュリンクユニバースやリニアZは国産HIFUです。リフテラ2はライン方式で、ドット方式より痛みが少なめです。ソノケアやダブロゴールドはドット方式です。

真皮と皮下脂肪を扱うRF機器。インモード、サーマージFLX、オリジオ、チューンフェイス、デンシティ、ボルニューマー、ポテンツァ。
真皮と皮下脂肪を扱うRF機器。インモード、サーマージFLX、オリジオ、チューンフェイス、デンシティ、ボルニューマー、ポテンツァ。
SMASまで届くHIFU機器。ウルセラ、シュリンクユニバース、オセラ、リニアZ。
SMASまで届くHIFU機器。ウルセラ、シュリンクユニバース、オセラ、リニアZ。

RFは上、HIFUは深い層

顔は層構造です。1) 表皮 → 2) 真皮 → 3) 皮下脂肪 → 4) SMAS → 5) 筋層。このうちSMASが顔を支える最も重要な層で、固定靭帯が留めていたのがこの層です。

インモードやサーマクールなどのRFは 2) 真皮と 3) 皮下脂肪に作用します。一方ウルセラなどのHIFUはより深い 4) SMASまで届きます。

RFは真皮と皮下脂肪まで、HIFUはその下のSMASまで届きます。
RFは真皮と皮下脂肪まで、HIFUはその下のSMASまで届きます。

自分の顔がどちらかを見分ける

正確なのは診察ですが、自宅でおおまかに確認する方法があります。鏡の前で顔を45度ほど下に向け、視線だけ鏡に向けます。

  • 顎のラインが丸くぼやけ、頬が左右に広がる感じが目立つなら表面がゆるんだタイプです。真皮と皮下脂肪の弾力が先に落ちた顔です。
  • 逆に顎ラインの上に肉が塊で乗る感じ、口角の横が重く見える印象が目立つなら内側の構造が下りたタイプです。SMASの支持が弱まった顔です。

実際には二つが同時に見える場合のほうが多いです。表面はゆるみ、内側は下りるという形です。自己判断で一方に断定するより、どちらがより目立つかを測る程度に使ってください。

頬のボリュームの下垂を「太った」と受け取る方が多いのですが、実際には三つの変化がほぼ同時に進んでいます。

  • 深部の内側頬脂肪が重力方向に下りる
  • それを留めていた固定靭帯が緩む
  • SMAS層自体の弾力も落ちる

表面だけが下がるのではなく、顔の支持構造全体が同時に崩れる現象です。韓国人の顔はこれに弱い面があります。欧米人は頬骨が高く横顔が狭いため一つの層だけで下垂が起こることが多いのに対し、韓国人は頬骨部に脂肪が厚く乗る構造なので、表面がゆるみ始めるとその重さで内側まで一緒に引き下ろします。30代半ば以降の「太ったかな」は表面の下垂の始まりであることが多く、放置すると40代でSMASまで一緒に下りてきます。

二つの下垂の型。左は表面がゆるむ型、右は内側の構造が下りる型。
二つの下垂の型。左は表面がゆるむ型、右は内側の構造が下りる型。

RFは表面をアイロンがけするのに近い

RFは真皮層と皮下脂肪層、その間の線維隔壁に熱を伝えます。既存のコラーゲンを即座に収縮させ、同時に新しいコラーゲンの生成を促します。施術直後の引き締まりと1〜3か月かけての緩やかな変化が一緒に出るのはこのためです。

あまり知られていないのはどこに当てるかが結果の大半を決めることです。顔の外側、つまり耳の前と頬骨の外側に正確に当てると、その部位が収縮して顔を外側・後方へ引くリフティングベクトルが生まれます。逆に前頬の中央に無作為に当てると効果はほとんど出ず、顔を生かしていた前頬のボリュームまで抜けてしまいます。同じインモードでも満足度に差が出る理由がここにあります。機器の問題ではなくベクトル設計の問題です。

ただしRFには明確な限界があります。エネルギーがSMASまで届かず、その手前で拡散します。先に挙げた深部頬の下垂の三つの原因のうち、RFが手を出せるのは表面側の一つか二つです。三つ目のSMASの弾力低下はRFの領域の外にあります。

外側・後方方向のリフティングベクトル。
外側・後方方向のリフティングベクトル。

HIFUは内側に柱を立てるのに近い

HIFUは作動の仕組みが違います。表皮と真皮上部をそのまま通過させ、決まった深さでのみ点状の凝固熱を作ります。一般に1.5mm、3.0mm、4.5mmの三つが使われ、このうち4.5mmがSMASを直接狙います。SMASはリフティングの土台となる構造なので、この層が収縮してこそ顔が上へ引き上げられます。

「もっと深く入れたほうが良いのでは」と聞かれることがあります。そうではありません。4.5mmのすぐ下を顔面神経が通ります。検証された機器と熟練した術者であれば神経を侵さずにSMASだけを正確に狙えるよう設計されており、だから4.5mmが「SMASには正確に届きつつ、その下の神経には触れない深さ」になります。

ただしSMASの実際の深さは人によって違います。痩せた方と ふくよかな方で違い、同じ人でも部位で違います。ここで機器の差が出ます。ウルセラが他のHIFUより高価なのは、リアルタイム超音波映像でSMASの実際の位置を確認しながら施術するためです。他の機器は平均値に基づく深さ設定に頼ります。

  • RFは真皮と皮下脂肪のタイトニング(表面のアイロンがけ)。インモード、サーマクールなど。
  • HIFUはSMAS層の構造的リフティング(柱を立てる)。ウルセラなど。

三つの原因が同時に進んでいる顔なら、RFとHIFUの併用を検討できます。ただし受ければ必ず良い結果になるわけではなく、術者の熟練度とベクトル設計が重要です。

4.5mm。SMASには届き、その下の神経には触れない深さ。
4.5mm。SMASには届き、その下の神経には触れない深さ。

併用される理由

二つが違う層を担当するため、一緒に受けたときに良い結果になることが多いのです。ただし同じ二つを受けても、どの層を先に扱うか、どの方向にベクトルを取るかで結果は変わります。

一般的な順序はこうです。まずHIFUでSMAS層を捉え、顔の基本の骨格を上へ引き上げます。このとき単にSMASを収縮させるのではなく、顔の外側を中心に上方・後方のベクトルを考えて方向を設計します。その上からRFで こめかみと頬骨の外側を中心にタイトニングを行います。RFは固定靭帯の周囲を補強する役割も担い、HIFUで引き上げた構造の上に皮膚を密着させます。

注意点は、深部頬に強い強度で当てないことです。欲を出して強く当てると、顔を生かしていた前頬のボリュームまで抜けることがあります。「頬がこけた」と来られる方の多くがこれです。機器の問題ではなく強度と位置の選択の問題です。

リフティングで最も大切なのは、その下垂がどの層から始まったかを先に見ることです。結果を左右するのは機器の名前より、どの層を狙いどの方向にベクトルを設計するかという臨床的な判断です。

まずHIFUでSMASを、その上からRFを。
まずHIFUでSMASを、その上からRFを。
本文の参考画像の一部は外部から引用した資料です。
홍석우
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現) 高麗大学校安岩病院 外来教授 · 高麗大学校安岩病院 専攻医修練 · エール大学 顔面解剖学課程 修了 · ハーバード ブリガム・アンド・ウィメンズ病院 抗老化課程 修了 · 大韓美容成形レーザー学会 正会員
本記事は一般的な医学情報をまとめたコラムであり、診療に代わるものではありません。実際の施術計画は個人の肌状態によって異なります。